ちょっとスローダウン

写真洗浄に来られる方は皆とても熱心。いくら休憩と呼びかけても一心不乱に作業を続けてなかなか手を休めようとはしません。昨日も11時のコーヒーブレイクの時にいつもの集合写真を撮るとゆっくりする間もなくすぐに洗浄に取り組んでおられます。ついついそのペースに引き込まれて私自身も知らず知らずにオーバーペースになってがむしゃらに写真を処理しているのではと反省しています。いつも皆さんには写真洗浄にはノルマもないし効率を重視する必要もないですよって呼びかけているくせに。

写真を一枚一枚丁寧に洗浄して思い出の品物を被災された方々のもとで返すことに少しでもお役に立つことがこのプロジェクトの第一の目的です。それと同時に、もしかしたらもっと大事な事、名取市の「ゆりあげ思いで探し隊」の新井さんのおっしゃる「つながる」ということではないかと思います。遠く離れた福岡の我々と被災された方々と気持ちがつながることです。私も新井さんの考えに賛同します。そして寄り添う気持ちを少しでも持とうと頑張っています。

私たちは一枚一枚のプライベートな写真を見ながら、そこに写った人たちのこと、無事だったろうか?今もお元気だろうか?この写真が持ち主の方へ戻ればいいね、といったことを思いながら作業を進めています。そして作業をすれば技術的にもジレンマに直面します。洗えば洗うほど画像が流れてしまう、だけど汚れやカビを除去して損傷部分を綺麗にしないと損傷が進行する。どの程度まで洗っていいものなのか?出来るだけお顔の画像は残したい。いろんな悩みを持ちながらも技術的に難しい問題にもなんとかその場で解決しながら写真を洗います。私個人としては、参加された皆様が写真洗浄を通じていろんなことを考えたり感じたりすることも大切なプロセスだと思っています。そして参加された皆様が写真洗浄のために費やしていただいた1日を振り返り感想や意見を仲間とお話して共有する機会を作りたいと思いました。それが今回2月13日の洗浄会から提案した16時のミーティングです。この時間までに作業はほぼ終了して、班ごとに1日を振り返る時間をもちましょう。参加した人は一人一言、感想でも、建設的な指摘でも何でも好きな事をコーヒー片手に話してください。班長さんには司会役をお願いします。

作業に追われてバタバタするよりちょっとスローダウンしてみましょう。気分を変えて皆様がボランティア活動に捧げてくれた貴重な1日を振りかえってみませんか。今作業をしている陸前高田のアルバムはあと一箱分です。このあとさらに洗浄するアルバムがあるかどうか分かりません。その意味でもこの活動が続けられることに感謝しつつ終わりがそう遠くない時期に来ることを頭に入れて残りの活動に取り組みたいと思います。もちろん、われわれは被災地のどこかに最後の一枚まで洗う写真があるかぎり活動を続けるつもりです。(文責:別府史士)

ボランティアの仲間たち@旧冷泉小体育館

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2011 in review

WordPress.com 統計チームは、2011年のあなたのブログの年間まとめレポートを用意しました。

概要はこちらです。

シドニーオペラハウスのコンサートホールには2,700人が入場できます。2011にこのブログは約13,000回表示されました。シドニーオペラハウスのコンサートに置き換えると、満員のイベント約5回分になります

レポートをすべて見るにはクリックしてください。

写真の供養をしました

これまでの洗浄作業で出てきた損傷が激しくてポケットアルバムに入れて展示することができない写真を福岡市中央区桜坂の高野山真言宗南福寺で供養していただきました。本堂でお経を上げていただき、そのあとお焚き上げを執り行いました。渡辺住職の他、箱崎の恵光院の高松住職と早良区西の慈明院の吉住住職もおいでいただいて供養をしていただきました。私たちの洗浄作業を通じて残念ながら救済されなかった写真が多く出ましたが、写真にこもった被災された方々の思いや魂が少しでも慰められるようにと心をこめてお祈りさせていただきました。

写真供養 南福寺
お炊き上げ 南福寺

お焚き上げ 南福寺

写真供養 南福寺

個人的なことですが、南福寺の渡辺住職との出会いはとても印象深いものです。私が5月にボランティア活動していた大槻町のまごころ広場を訪れた足湯のお坊さんのグループとの会話がその始まりです。「どこから来られていますか?」「福岡です。」「福岡のどこ?」「中央区です」「中央区のどこ?」「桜坂です」「私は小笹です」といった具合にご近所同士で出身中学校も同じと分かりました。家の近くのお寺で南公園のそばにあるあのお寺かあとすぐに分かったのです。そんなお寺のお坊さんと東北のボランティアの地で出会うなんて不思議な感じでした。その後も渡辺住職は被災地支援のため釜石などをたびたび訪れて精力的に活動されておられます。また8月の初旬には大槌や釜石の子供たちを福岡に招待したレインボーキャンプでは南福寺に子供たちが泊り込んで福岡の夏休みを楽しむのを支援されました。5月にお会いした縁がきっかけでそれ以来渡辺住職にご相談やお願い事をさせていただいています。そんな縁で今回の写真の供養を渡辺住職にお願いしたところ快諾をいただきました。また今日の供養でお経を上げられた高松住職もそのレインボーキャンプをお手伝いされており、また吉住住職も南三陸町でボランティア活動をされたと伺いました。どのお坊さんも被災された方の支援に携わっておられます。なかなかメディアでは取り上げられないので一般の人には知られていませんが福岡でも宗教界の人々も地道な支援活動をなされています。

洗浄会の予定 第3回、第4回、第5回

西日本新聞の記事以来、多くの方に参加希望のご連絡をいただいています。また企業の方から団体で参加したいとの問い合わせもありました。いまだに宮城県名取市閖上(ゆりあげ)では洗浄が済んでいない写真がたくさんあるとのことです。さらに記事を読んでいただいた西区の武田病院の院長先生からのご協力で使わなくなった建物を取り壊すまでは暫定的に使わせていただけることになりました。すこしづつ支援の輪が広がっているのを感じます。

第3回 9月26日(月)
第4回 9月29日(木)
第5回 10月1日(土)

の予定です。詳しくは 「洗浄会の予定」 ページを見てください。

西日本新聞に記事が掲載されました

8月31日西日本新聞福岡都市圏版に写真つきの記事を掲載していただきました。第二回洗浄会の告知と洗浄場所を探していることを書いてもらいました。おかげさまで終日参加希望の問い合わせがありました。うれしい悲鳴をあげています。多くの方が参加されるとなると、今度は会場の広さや時間の短さなど制約が多いことが気になっています。電話の応対を通じて福岡でも被災地に思いをはせて何か支援をしたいと思っている方が実はたくさんいるんだと感じることができます。またご家族で参加したいと希望された方も居られます。この写真洗浄に参加されて、いろんなことを感じていただく機会になればいいなと思います。基本的には来るもの拒まずの姿勢で行いたいと思いますので、ふたを開けないと本当に何人くらい来られるかわかりません。また参加人数が多くなりましたので、多少の不便や運営のまずさなど出てくるかもしれません。その点はご理解とご協力をお願いします。